アルパ工業株式会社

ページ番号1004685  更新日 平成30年4月5日

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あま市のスゴ技

ネームプレート・カードケース

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アルミニウムは繊細な金属


アルミニウムは繊細な金属

メタリックでカラフルなカードケース。これらに使われている素材、アルミニウムに皮膜処理を施して、今までにない意匠(デザイン)系製品を社内一貫生産で製造する会社が、アルパ工業株式会社だ。
アルミニウムは、酸素と結びついて自然に作られた皮膜により、錆びにくい特長を持つ。しかし、風雨にさらされると腐食してしまうため、人工的に表面を保護する処理(アルマイト)が必要になってくる。「アルミニウムは繊細な金属で、とても傷付きやすく、扱いが難しいんです。指紋ひとつ、つけることができませんし、作業には丁寧さが求められます」と社長の柴田昭彦氏。アルマイトは表面に浸透しながら皮膜をつくるという特性があり、加工前より大きさが変わってしまうため、電解条件や浴液組成の細かな管理など、精密な作業が求められる。これが、職人技と呼ばれる部分だ。さらに、皮膜形成には脱脂や洗浄が重要で、このでき次第で仕上がりに差がついてしまうのだとか。美しさの裏側に、こんなに多くの気遣いがあることに驚かされた。

職人の丁寧な仕事ぶりが詰まった逸品


職人の丁寧な仕事ぶりが詰まった逸品

カードケースの美しい色は、表面の小さな穴の中に染料を染み込ませ、 封孔処理(染料の入った穴に蓋をする処理)する「有機染色アルマイト」という技術によって着色されるが、これは電気化学処理を何度も行い施される。グラデーションの商品もあるが、伝統工芸のように一品ものの作業だとか。
しかもよく見ると、このカードケースの内側には、線状に研磨したヘアライン加工、放射線状に研磨したバイブレーション加工といった仕上げも施されている。様々な工夫を凝らした、なんと贅沢な商品!「こんなことができるのも、全部の工程を社内一貫生産できるからなんです。(1)設計→(2)プレス板金→(3)マニシング加工→(4)表面前処理加工→(5)表面処理→(6)ネーム→(7)塗装→(8)検査といった、すべての工程を自社で行うことができるからこそ、短納期、低コスト、責任所在の明確化とこだわり品質をお客様にお届けできる。これは私たちの最大の強みですね」。

「技術を多くの人に知ってもらう」代替わりが転機に


「技術を多くの人に知ってもらう」代替わりが転機に

60年の歴史のあるアルパ工業株式会社も、どん底を経験したことがある。
1957年、現会長・柴田益雄氏が名古屋市中村区にエッチング技術を使ったネームプレートや時計の文字盤などを製造する会社を創業。どんな難しい依頼も絶対に断らない職人肌の益雄氏のもとには、五月人形の装飾など多くの依頼が舞い込んだ。しかし、技があっても広める努力をしなければ、いずれ流れは止まる。長年、マンション等のインターホンの表面操作パネルの製造を主力に営んできたが、2008年にリーマンショック。当然、業績はどん底にまで落ちてしまった。
大きな痛手を受ける中、昭彦氏が二代目社長に就任。もともとは水泳のトップ選手で、まったくの未経験。「正直、ものづくりについてマニアックな思いはない。でも、だからこそ新しいアイデアに挑戦できたり、お客様のニーズに対して、厳しい目で向き合えるということもあると思うんです」。

町工場の技術+デザイン=新感覚のカッコよさ


町工場の技術+デザイン=新感覚のカッコよさ

新しい時代を迎えたアルパ工業は、外に向けた戦略を積極的に行った。デザイナーからの製作依頼をきっかけに工業製品の製造だけではなく文具やキッチン用品の開発製造にも着手した。昭彦氏は、全国で行われている展示会に出展。自社の技術をわかりやすい形でアピールするために、前述のデザインカードケースなど、自社で製作した製品を会場に置いた。町工場の技術の結集ともいえるカードケースは、多くの来場者の目を引いた。「それがきっかけで、新しい表面処理を探していた企業の開発部門から新しい商品の依頼があるなど、以前とは違ったつながりが生まれています」。見せてくれたのは、東京のオシャレなレストランのメニュー帳や前菜を置く台、ドリンクを置くコースター。どれも、メタリックな質感を生かした美しい商品に生まれ変わっていた。
町工場の技術とデザインが結びついて、もっと新しい世界が見えてきた。近い将来、アルミニウムが日本のデザインを変えていくような、そんな予感を抱きながら、工場を後にした。


あま市企業チャンネル


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企業のココに注目


カードケース


カードケースはアルパ工業の公式サイトより「軽金属皮膜商店 販売サイト」のメニューから購入可能。コースターやペンケース等の雑貨が続々登場予定。


表面処理


表面処理は全自動の工場が多いがココは職人の手によって行われている。小ロットに完全対応!


無機着色アルマイト加工


日光による耐色性に優れているため、サッシやドアノブなど住宅部材に施される「無機着色アルマイト」加工。この加工は、アルパ工業が誇る技術のひとつ。


技術者の育成


技術者の育成にも力を入れており、ベテラン技術者を配置したり、資格取得を推奨するなど、多くのバックアップを行っている。


 

会社概要
アルパ工業株式会社

設立:昭和58年9月1日
代表者:代表取締役 柴田 昭彦
資本金:1,000万円
事業内容:アルミニウムの精密板金・切削加工・各種アルマイト処理・印刷・塗装など
所在地:愛知県あま市七宝町川部埋田52番地
URL:http://www.alpakk.com/
電話:052-442-0441
ファクス:052-442-6865


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