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市長施政方針

更新日 平成29年3月23日

平成29年度施政方針

 関係議案及び平成29年度予算の提案に当たり、私の施政方針について申し述べる機会をいただき、厚くお礼を申し上げます。
 今年は、アメリカのトランプ新大統領の誕生を始め、イギリスのEU離脱をめぐる交渉の本格化、EU中心国であるフランスやドイツでの大統領選挙や議会選挙など、世界の政治経済に大きな影響を及ぼす出来事が続きます。近年の我が国における有効求人倍率などの指標を見ますと、雇用環境は改善の方向にあると言えますが、今後のアメリカやヨーロッパの政治経済の動向によっては、日本の企業収益、地域経済、そして市民生活に相当の影響を与えるものと予測されます。
 また、我が国では、少子高齢化の急速な進展は、避けては通れない深刻な社会問題の一つとなっています。特に、高齢化に伴い年々増加の一途をたどる医療費や介護給付費は、地方自治体の財政構造の硬直化を招き、団塊の世代が75歳以上となる2025年には、より一層深刻な問題へと発展することが見込まれます。
さらにこの地方では、将来大きな影響をもたらすことが期待される2027年のリニア中央新幹線の開業により、その経済効果は10兆円以上とも言われております。名古屋市のみならず名古屋都市圏においても、ビジネスや観光、製造業、生活スタイルなど幅広い面で変化が起きることが予想され、まちの発展につなげていく絶好の好機ととらえることもできます。
 こうした世界レベル、日本国レベル、地域レベルの様々な社会情勢の変化に対して、地方自治体の経営は常に直接的、間接的な影響を受け、このような変化に対応できなければ、地方自治体としての存続すらも危ぶまれる可能性もあります。
 したがって、こうした先の見えない時こそ、地方自治体においても「経営力」が問われる時ではないでしょうか。
 私は、自治体経営を考えた場合、政策的視点から常に広い視野を持つ観察力、社会情勢の変化に対応できる創造力、そして素早い行動力を兼ね備えることこそが重要であると考えます。また、自治体の持続性を確保していくためには、不測事態に備えたリスクマネジメントをしっかりと行っていかなければなりません。これらを踏まえた上で様々な課題の解決に向け、限られた財源を効果的、効率的に運用していくという戦略的な思考が、まさに、これからの自治体経営に一層求められていくものと確信しております。
 次に、昨年行った第1次あま市総合計画後期基本計画策定に関する市民アンケートの結果では、5年前の調査結果と照らし合わせてみますと、地震や水害などの防災対策、保育や児童福祉などの子育て支援、道路や下水道、排水路などの社会基盤整備、産業や商工業の振興などへ要望が顕著に増加しており、社会情勢の変化とともに、市民の皆様のニーズも変化していることが伺えます。
 こうした市民の皆様のニーズにお応えするとともに、子どもたちが将来にわたって、あま市に住み続けたいと思えるような、魅力あるまちをつくらなければならないと考えます。また、こうしたまちづくりに必要な財源を確保していくためには、行政のスリム化を図るとともに、財務体質を自らの力で変え、そして強化していくことがこれからのあま市にとって必要なことではないでしょうか。
 私のあま市づくりは、地域の一体感の醸成や市民とのパートナーシップの確立など、着実に成果が生まれているものもありますが、まだまだ道半ばであります。これからも、少子高齢化や人口減少などの困難な問題に果敢にチャレンジし、様々な施策を戦略的に展開していきながら、「勇健都市“あま”」の実現に向け、必ず全うする覚悟であります。
 以上、これまで市政運営の任を与えていただいた私の現在の想いを述べさせていただきました。
 さて、平成29年度予算の編成に当たっては、中長期の視点に立ち、財政規律を堅持した上で、社会情勢の変化への対応や先に述べた市民アンケート調査の結果を踏まえながら「勇健都市“あま”」の実現に向け、予算の重点配分を行いました。また、少子高齢化などの社会情勢の変化へ戦略的に対応するためにも、子どもを生み育てられる環境づくり、企業誘致及び起業支援といった商工業の振興などに積極的に取り組むとともに、「勇健都市“あま”」に関し、未着手の事業については早期取組に向けた準備を進めていく予算を編成しました。
 なお、あま市施行以来、重点課題となっている市民病院の経営は、依然として厳しい状況が続いており、市民の皆様そして議員各位に大変ご心配をおかけしております。自治体病院の役割として市民の皆様に持続的な地域医療を提供していくためにも、抜本的な経営形態の見直しを図る関係議案を今定例会に上程し、議員各位にご審議を賜りたく存じ上げますので、ご理解とご協力をいただきますよう幾重にもお願い申し上げます。
 それでは、平成29年度の主要な施策について、総合計画で設定しました5つの基本目標ごとに、概要を説明させていただきます。
 第1は「安全が確保され、安心で快適に暮らせるまち」です。
 昨年は、4月に発生した熊本地震を始め、各地で大きな地震が発生しました。この地域においても、南海トラフ巨大地震の発生が危惧される中、地域防災計画の見直しや津波避難計画の策定のほか、木造住宅耐震シェルター設置の補助や高齢者世帯等を対象とした住居内の家具転倒防止対策の充実を図ることで、防災対策を推進するとともに、災害時の被害の軽減を図ってまいります。
 防犯では、ご好評をいただいております「キッズ防犯体験教室」を引き続き市民協働型で開催することで、児童一人ひとりに「自分の身は自分で守る」という防犯意識の高揚を図るほか、市内の犯罪発生件数の減少に向けた公用車の青パト化を更に進めてまいります。
 都市基盤対策では、社会問題となっている空き家への対策として、実態調査を行うとともに、利活用の推進といった方針を定めるほか七宝三角・柏田地区や木田郷南地区の土地区画整理事業については、早期完了を目指し、市内への転入者の増加を図るとともに、魅力ある良好な都市景観を整えてまいります。憩の場の創造では、愛知県が進める五条川散策路整備の一部を負担することで、潤いのある親水空間を整備してまいります。排水路対策では、老朽化が著しい秋竹四町田排水機場を更新するほか、老朽化した梶村ポンプ場について、ストックマネジメント計画を策定した上で計画的に整備を進めてまいります。下水道事業は、地区のバランスを考慮しながら継続して整備を進めてまいります。
 資源循環対策では、市内の外国人の方へ多言語に対応したごみの分別方法などをウェブサイトでお知らせしてまいります。
 交通網整備では、地域公共交通の試行運行を市民の皆様の意見や利用状況などを踏まえながら、高齢者数の多い地区へルートを延伸する方向で見直しを進めてまいります。また、木田駅を中心とした街なか居住拠点の道路交通ネットワークの形成を目指し、都市計画道路木田駅前線の整備を進めるため、測量設計等を行います。さらには、通学路交通安全プログラムに基づく道路などの整備、冠水時における新居屋地内のアンダーパス対策、狭あい道路解消に向けた道路後退用地への補助制度の創設など、生活に密着した道路整備を進めてまいります。
 第2は「心身ともに健康で、いきいきと暮らせるまち」です。
 昨年は、あま市公認キャラクター「あまえん坊」を健康大使に任命し、市民の皆様の主体的な健康づくりを「あまえん坊」と一緒に応援してまいりました。また、健康づくりマスター事業では、5つの地域で健康づくりに関する講座や教室を開催していただきました。いずれもご好評をいただいており、市民の皆様の健康づくりへの関心が高まっているものと感じております。健康マイレージを含めたこれらの事業は、引き続き市民協働型で取り組みながら勇健な「市民」づくりを進めてまいります。
 がん検診事業ですが、昨年から対象者に個別で受診券を送付したことで受診率が向上しましたが、新たにウェブサイトによる予約受付を導入することにより更なる受診率の向上を図り、日本人の死因原因のトップである「がん」の早期発見と早期治療につなげてまいります。また、国民健康保険加入者を対象としたデータヘルス計画を見直すとともに、引き続き糖尿病予防教室の開催を始めとする各種保健事業を進めてまいります。社会問題となっている自殺についても、市としての役割を明らかにした上で計画策定に取り組んでまいります。
 社会福祉では、社会情勢や地域社会が変化する中、市民協働型で地域福祉を推進する地域福祉計画を市民の皆様の意見をいただきながら見直すことで、地域福祉活動の促進と推進体制の構築をするほか、障がいのある方の自立した日常生活や社会生活の支援を推進する障がい者計画についても見直しを図ってまいります。
 高齢者福祉では、認知症などによる高齢者の徘徊対策として高齢者見守りステッカーを配布し、関係機関と協力しながら高齢者福祉推進体制を整備するほか、第7期高齢者福祉計画・介護保険事業計画を策定するなど、引き続き生活支援体制の整備、在宅医療・介護連携の推進、認知症の総合支援に取り組むことで、高齢者一人ひとりが住み慣れた地域で安心して生活できるよう介護保険制度の適正な運用を図ってまいります。
 地域で安心して子どもを生み育てられる環境づくりが求められる中、子育て支援では、妊娠期から子育て期にわたる不安や悩みなど、総合的な相談支援をワンストップサービスで行うため、子育てコンシェルジュを配置します。また、個々に応じて支援を必要とされる妊産婦の方へ関係機関と連携しながら支援プランを作成するほか、七宝地区に子育て支援センターを新設するなど、妊娠期から子育て期までをつなぐサポートを進めてまいります。さらには、子ども医療費を中学校卒業まで完全無料化とするほか、ひとり親家庭の中学生を対象とした学習支援や各種相談を市民協働型で行ってまいります。仕事と子育てとの両立を支援するため保育園の待機児童ゼロを維持するとともに、放課後児童クラブでは夏休み等の長期休業中の待機児童を解消するため、小学校等の空き教室を利用した定員の見直しを図るほか、引き続き病児・病後児保育をあま市民病院内で行ってまいります。
 第3は「郷土に誇りと愛着が持てる、魅力あるまち」です。
 教育環境の充実では、市内の全中学校を二期制とし、学校教育の一層の充実を図るほか、不登校児童生徒の減少を図るため、教育相談員による家庭訪問を行ってまいります。また、基礎学力の向上を目指したスクールサポーターや、児童生徒が安全安心に学べる環境づくりに向けた学校支援アドバイザーをそれぞれ継続的に配置するとともに、引き続き小中学校の適正規模化を進めてまいります。さらには、小中学校体育館の吊天井、老朽化した電気設備など、国の経済対策に呼応しながら財源を確保した上で計画的に改修するとともに、障がいのある児童に配慮した整備を進めるなど、安全安心な学校環境の充実を図ってまいります。
 大型事業の一つである新学校給食センターの建設については、適切な運営に向けての検討を図るとともに、着実に整備を進め、平成31年9月の供用開始を目指してまいります。
 シティプロモーションの推進では、自動走行技術にあま市が積極的に関わり、産官学の相互連携により実証実験を進めていくほか、昨年から行っておりますあま市のよいこと「見える化」事業で、写真や動画を活用して、イベント情報やあま市の魅力を情報発信してまいります。
 地域文化の発展と生涯学習の充実では、ご好評をいただいておりますシルバーカレッジについて、今後の事業展開を検討しながら、引き続き行ってまいります。現在使用中止となっている甚目寺プールは、安全面及び衛生面を考慮し、解体に向けて設計を行うほか、老朽化した生涯学習施設などは、国の経済対策に呼応しながら財源を確保した上で計画的に改修してまいります。
 第4は「自らの力で歩み続ける、活力のあるまち」です。
 農業振興では、適切に湛水防除を図るため、甚目寺第1排水機場や森地区の農業水利施設を改修するほか、引き続き排水能力が低下している農業集落排水施設の計画的な整備、緊急農地防災事業費補助金を活用した木田地区の排水路改修など、農業基盤の整備を進めてまいります。
 商工業の振興では、企業誘致につなげるため、私自身が先頭に立ってあま市を積極的にPRするほか、地元の皆様との調整や土地利用構想の確立に向けてスピード感を持ってしっかりと取り組んでまいります。創業希望者の創業や開業に関する課題を解決するため、「あま市創業支援ネットワーク」を構築し、様々な支援制度を活用しながら開業率の向上と雇用の促進を図ってまいります。
 地域産業の振興では、観光協会と商工会の協力を得ながら地域グルメブランドの確立を目指していくほか、引き続きふるさと納税制度を活用して市にゆかりのある地場産品等を全国にPRしてまいります。
 観光振興では、観光協会による観光ボランティアの育成を支援するほか、引き続き観光資源を活用した賑わいの創出を図るとともに、本市産業及び観光資源を広く周知してまいります。
 行政改革では、本庁舎及び本庁舎周辺施設の一体的な整備を市民の皆様の意見をいただきながら着実に進めるとともに、災害に強く、市民の皆様にとって親しみのある庁舎にしてまいります。また、長期的な視点から公共施設等の統廃合や長寿命化などを実現するため、公共施設等総合管理計画に基づいた個別施設計画を策定し、将来の財政負担の軽減化を図ってまいります。
 第5は「交流と連携による、一体感のあるまち」です。
 市内の外国人の方に向けた多言語表示の情報誌の見直しや、市内で活躍する女性を取り上げた情報誌の発行をそれぞれ市民協働型で行ってまいります。また、人権教育の観点から、人権漫画冊子を市内の小学6年生へ配布し、人権教育及び啓発を進めてまいります。また、市民活動の拠点となる市民活動センター「あまテラス」を継続して運営し、市民活動団体を支援するとともに、まちづくり委員会を核とした「協働のまちづくり」を実践する担い手づくりに力を注いでまいります。
 以上、平成29年度の主要な施策について、縷縷申し述べました。
 私は、まちづくりの原点は、市民の皆様が行政や各種団体と一緒になって取り組む「市民協働」であると考えます。まちづくりの主役は、市民の皆様に他なりません。まちづくりのため建物や道路などを整備することも大切ですが、やはり何と言っても、一番は「人」であります。その「人」たちが如何にしてあま市を好きになっていただけるか、まさに、これこそ私が思う魅力あるまちづくりの礎となるものです。
 「ディズニーランドはいつまでも未完成である。現状維持では後退するばかりである。」
 これは、かの有名なウォルト・ディズニーの言葉です。変化しないことは現状維持ではなく後退を意味し、絶えず変化を繰り返し、チャレンジし続けることで更に成長していこうというものです。
 誰もが住み続けたい魅力あるまちをつくっていくためには、変化を恐れず、今後も市民の皆様とともに、創意工夫を凝らしながら“オールあま”で、倦まず弛まずまちづくりに取り組み、「勇健都市“あま”」の実現に邁進する所存です。
 市民の皆様そして議員各位の一層のご理解とご協力を心からお願い申し上げ、私の施政方針といたします。

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