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松本皮革有限会社

更新日 平成26年1月14日

あま市のスゴ技
皮革製品の材料加工
トップイメージ

皮革製品の材料加工

社長さんの写真

「やるぞ!」その一言で作業が始まった。大きなシートを機械に押し出す人、機械に油を差しながら引っ張る人、出てきた廃材を巻き上げる人…大きな機械の足元からは火花が散り、緊張感のあるかけ声が飛び交う。3人の職人の巧みな動きは、息をのむような独特の緊迫感と高揚感があった。しばらくして、機械を止めた松本皮革の社長・松本武雄さんは、「床材は滑っちゃって難しいわなぁ」と頭をかきかき、私たちを工場に招き入れてくれた。
「余った床材シートでバッグを作るから加工してくれと言われてね。こんなもので、と思ったけど、若いもんはいろいろ考えるねぇ」。依頼先は、消防服やシートベルトなど端材や廃材を有効利用する人気のバッグメーカー。先ほどしていたのは、余った床材を加工する作業だ。普段は皮革をあつかっているのだが、このような特殊な要望も、職人としての経験と好奇心で請け負っている。「何十年やっとっても難しいことはあるから、今でもいろいろ調べたりしている。どこの部分も手を抜けないね。ひとつひとつの作業に向き合っていかないと、仕上がりが全く違うものになっちゃうから責任重大だよ」。

真剣勝負で挑む革漉き職人

道具の写真

松本家の皮革加工の歴史は、戦前から続く。当時は皮をなめす工場であったが、戦後、父の代となり染屋へ業務変更した。そのため、若き松本さんは東京へ行き、十人程度の職人たちとともに染屋で住み込み修行をしたという。「ひどい暮らしだったけど、楽しかったよ」と、当時の貧しくも活気のあった時代を振り返る。
家業を継ぎ、景気のよかった昭和40年代ごろには、着々と機械化を計り、染色だけでなく、皮漉き、型抜きと業務内容を広げていった。
「革は、いつも(状態が)違うところに難しさも面白さもある」…そう、革はなめしや染色が終わった状態では全体の厚さが場所によって少しずつ異なるため、革の厚さを調整する「漉き」という加工が必要になる。この作業は、その先にある縫製加工の作業性や仕上がりの美しさを左右する重要なプロセスであり、まさに職人の仕事なのだ。技を磨かなければ、無駄が増え自らの身入りにも大きく影響する。仕事は常に、真剣勝負だ。
「納品のときは一番ほっとするね」と、松本さん。機械の前にいた時の顔つきとはまったく違うおだやかな顔がそこにあった。


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企業のココに注目

染め


幼児用ランドセルの染色。塗色→乾燥を繰り返し、鮮やかな赤に。


漉き


革製品の風合いや仕上がりは、革漉き職人の技と感性にかかっている。


裁断


革は布のように伸びやすいため、それに合わせて裁断するのが難しい。


職人


ピーク時には多くの職人がいたが現在は3人で行っている。


ランドセル


数年間使ったランドセル。変わらず美しさを保っている。


 

会社概要
松本皮革有限会社

設立 : 昭和初期
代表者 : 代表取締役 松本武雄
資本金 : 500万円
従業員 : 4名
事業内容 : 皮革等の加工(皮スキ・染革・裁断)販売
所在地 :  愛知県あま市栄東郷内94番地
電話 :052-444-0015
ファクス:052-441-0015
 

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建設産業部 産業振興課 【七宝庁舎】
あま市七宝町桂城之堀1番地
電話:052-441-7114 ファクス:052-443-2571
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