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株式会社弘和鉄工所

更新日 平成29年3月28日

あま市のスゴ技
航空宇宙部品
トップイメージ

航空機には技術と情熱が詰まっている 

小骨(リブ)

空をしなやかに翔る、航空機。子どもの頃は空を見上げて「なぜあんな金属のカタマリが空を飛ぶんだろう」と思ったものだが、今ではよくわかる。これは、ただのカタマリではない。飽くなき挑戦が生んだ「最先端技術」と「情熱」のカタマリなのだ。
あま市富塚布内にある株式会社弘和鉄工所も、そんな「ものづくり企業」のひとつ。
飛行機の主翼の内部には、障子のような格子型の骨組みがあるが、弘和鉄工所では、この中の小骨(リブ)を作っている。「この部品は、薄くて、曲がるので加工はとても難しい。海外の材料を使うので、失敗も許されないですしね」と語るのは、二代目の林俊信さん。先代である父の時代は、高度成長期で製造業も好景気に沸いていた。それがなぜ、あえて最も厳しいと言われる航空機業界へ参入することにしたのだろう。

生き残るために航空機業界へ参入

林社長

林社長が代表となったのは、今から15年前の35歳のとき。その後、ITバブル、リーマンショックを経験し、会社は存続か否かの岐路に立たされた。「このままでは生き残れない」と感じた社長は、「小さい会社でも、うちにしかできない技術力で勝負していくんだ」と航空宇宙業界に勝負をかけた。巨額の資金を必要としたが、攻めの姿勢は崩さない。…いや、崩せなかった。
“こんな面倒な仕事やれるか”と辞めていった職人もいる中、“生き残るためには、自分たちが変わらなくては”と言い続けた。もう後はない…その必死の思いは、職人の間にも少しずつ受け入れられていった。

厳しい要求を力に変えて

切削技術

しかし、航空機メーカーの要求は、想像以上に厳しいものだった。航空宇宙防衛機器は、「JISQ9100」という品質マネジメントシステムの国際規格に基づき、すべての工程が細かいルールによって管理される。 さらに航空機は、耐熱合金やチタン合金、アルミ合金から作られ、材料、形状ともに加工しづらい難削材部品の結集だ。当然、この業界の「ものづくり」はグローバルな競争になるため、生産性の向上とトレーサビリティーは必須。
「この流れに乗るには、先端設備や先端技術力が求められるほか、今後AIやIOT4.0を取り入れた生産体制もシェアに入れなければなりません。膨大な先行投資の判断や部署毎に必要な書類作成にかかる想定外の間接経費など多々あるんですよ」と林社長。実際、参入しても採算ベースに乗せることが難しく、断念する企業が多いのが実情だ。夢のある仕事だが、心意気だけではできない厳しい業界でもある。
そこで、林社長は、得意分野である切削技術に特化して、厳しい品質の中でも利益の出るノウハウを蓄積することに注力する。「難削材を効率よく切削するには、適した刃具の選定と切削条件が必要。それを見極めるのは、アナログの経験値とデジタル化されたバックデータです。新たな発想は、ものづくりが好きじゃないと生まれない。そういう人たちが集まって構想を練って、ひとつのものがつくられ、成果を出していく過程が、とても面白いし、うちの魅力ですね」。

10年経って風土も変わった

社屋

決死の覚悟で始めた航空機業界への参入も、今年で10年目。「あれから10年経って、ようやく会社が変わってきたと感じます。今は、飛行機を作ってみたいと夢を持つ若者たちが育ってきたし、社員の間でも、技術力に対する自信も高まってきた。だから僕は、社長として、少しでも利益を出して、雇用を増やし、地域の人たちにも魅力を感じてもらえる会社にしていきたいと思っています」。工場の拡大、海外展開も視野に入っている。社長の思いは、あの飛行機の翼のように、風を受けて自由に大空をかける。


あま市企業チャンネル


企業のココに注目

女性が元気な会社

製造業では珍しく女性が元気な会社。社長も「女性はコミュニケーションが上手で、前向きな会話をするので会社にとてもいい影響を与えている存在」とベタ褒め。産休や育休など女性が働きやすい職場への取り組みをした結果、毎年各部署にリケジョが増えた。


製品写真


特に薄く加工する技術的なノウハウの蓄積がある。「経験や設備などバランスは必要ですが、最も大事なのは職人の能力。人づくりに力を入れています」。


厚み0.1ミリメートルの薄いカップやゴルフのパター(非売品)


航空機のエンジンに使われる64チタン、無垢の素材から削りだした厚み0.1ミリメートルの薄いカップやゴルフのパター(非売品)。会社の技術力をどうわかりやすく伝えるか?転用できるか?を遊び心を持って試作。


リフレッシュ


若い頃はテニスに車に、と趣味を満喫していたが、今は仕事に熱中する日々に。OFFはロードバイク、ゴルフ、マラソン、登山などでリフレッシュ!「ものづくりが好きなのは父の血なんでしょうかね」


 

会社概要
株式会社弘和鉄工所

創業:1965年1月
代表者:代表取締役 林 俊信
資本金:1,000万円
事業内容:精密機械部品加工(航空機、医療機器、自動車)
所在地:愛知県あま市富塚布内13番地1
URL::http://www.kouwa-tec.co.jp/
電話:052-442-0113
ファクス:052-442-0476
 

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