あま市指定文化財:有形民俗

ページ番号1005736  更新日 平成31年4月29日

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甚目寺説教源氏節人形及び正本 附その関連資料(じもくじせっきょうげんじぶしにんぎょうおよびしょうほん つけそのたかんれんしりょう)

源氏節画像

 甚目寺説教源氏節(じもくじせっきょうげんじぶし)とは、明治初年から昭和40年頃まで、旧甚目寺町西今宿周辺で執り行われてきた人形芝居である。江戸浄瑠璃の新内説(しんないぶし)に説教祭文(せっきょうさいもん)を加えたもので、小人形を使うことから豆文楽とも呼ばれる。元祖岡本美根(みね)太夫に習った岡本美里(みさと)太夫が初代で、『由良湊千軒長者(ゆらのみなとせんげんちょうじゃ)』や『小栗判官(おぐりはんがん)』などの演目を上演し、6代目の美寿松(みすまつ)太夫まで連綿として伝わったが、6代目家元の死去により甚目寺説教源氏節は消滅してしまった。
 しかし、源氏節の史資料の価値は高く再生には困難を伴うものの、伝世品や音源記録などの活用次第では途絶えた伝統芸能の復活も十分可能であるため、平成31年に文化財指定となった。
(平成31年1月24日指定)

人形(女性)

人形(男性)

 人形は、かしらから串が出ており、その串を握って操作する。手・腕は竹串の腕に掌を付けたもので、左手で串を持ってかしらを、右手で人形の手を遣う。三番叟(さんばそう)と呼ばれる人形のみ足がついているが、ほかの人形は足がついていない。かしらは写実的で庶民的な顔立ちをしたつくりになっている。
 文化財指定になっている人形18体は、文化・文政(1804~1829)に流行した頃の人形で、老若男女、武家・町人各種が2,30体ほどセットになっており、そのセットがほぼそのまま残されているのは全国でもあま市のみである。

報告書表紙
『甚目寺説教源氏節人形調査報告書』美和・甚目寺歴史民俗資料館にて販売中

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