中日本炉工業株式会社

ページ番号1003807  更新日 平成31年4月1日

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あま市のスゴ技

小型真空熱処理炉 NVF-30

トップイメージ


真似されてこそ真価が分かる


社長さんの写真

「国産の真空熱処理炉を作ろう」…現社長の父・後藤秀明さんが当時最先端であったドイツの工業炉に着目したのは、昭和47年のこと。当時、多くの中小企業では、大型で高価な真空熱処理炉を導入することが叶わず、金型を高温に加熱した薬品などに入れて熱処理するにとどまっていた。そんな中、眼鏡のフレーム製造で有名な福井県鯖江市のメーカーから「小型の真空炉を作ってくれないか」と依頼があったのだ。
電気炉やガス炉を小型化して、多くの学校に納入したり、新日鐡の研究所に試験炉を共同開発してきた実績が買われての依頼。しかし、真空炉の小型化はそれらとは全く勝手が違う。そもそも真空とは何なのか…そんなところからのスタートだった。
試行錯誤の末、2年後の昭和49年には製品が完成。金型の精度を維持し強度を高めるという製品自体への寄与はもちろん、省スペース化・省エネルギー化を実現したことで顧客満足度を高めたこと、さらに炉を扱う従業員も以前に比べ(炉の周囲が熱くないため)作業がしやすくなったことなど、待望の加圧冷却方式の真空熱処理炉の誕生は、ものづくりの現場を劇的に変えた。
しかし、これも世の常であるが、同業他社から同じような小型の炉が作られるようになった。社員の誰もが今後を不安視する中、ただ一人笑っていたのが社長である。「自信を持て。真似されるようになったら、本物だよ」…そう、絶対に真似できない部分がある、それを知るからこその社長の発言に、社員たちの気持ちが湧きたったのは言うまでもない。

日本の良さをモノづくりに込めて


社屋の写真

「アウトソーシングで行う会社も多くなりましたが、設計から修理まで一貫して行うスタイルは変わりません」と語るのは代表取締役後藤峰男さん。炉の導入を検討する顧客には、テスト処理や受託加工を繰り返しながら、目的に会った熱処理方法を蓄積していく。炉の購入時には熱処理のノウハウを確立した状態で納品できるので、顧客の導入リスクを最小限に抑えるのだという。また同時に、それが技術の蓄積となり、オンリーワン企業へと成長させていくことにも繋がっている。
今や日系企業向けに中国、タイ、ブラジルなど海外でも活躍。海外には生産拠点をおかず、据付やメンテナンス、従業員教育などもすべて日本から現地へ即応体制を取る。「器用さや勤勉さなど、日本人としての強みを製品に乗せて届けたい」とあくまでメイドインジャパンにこだわる。
平成17年には愛知の優れたモノづくり企業として「愛知ブランド」を認定、平成21年には、経産省より「2009年明日の日本を支える元気なモノ作り中小企業300社」に選ばれた。
日本のモノづくりの素晴らしさ、それは相手を思いやる心がなせるワザ、なのかもしれない。


あま市企業チャンネル


企業のココに注目


小型真空熱処理炉 NVF-30


今なお同社の売上の45%を占め、発売以来400台以上の納入実績を誇るというベストセラー製品。


会社


「顧客に利益を与え、社会に貢献する」という企業理念のもと、熱処理の総合メーカーとして常に先端を走り続けている。


新工場


本社工場の隣に新工場を建設。工場の中身を充実させ、顧客ニーズに対応した「魅せる工場」を目指す。


社員


「前向きな失敗」は多いに歓迎、何事もチャレンジすることが大事だと人材育成を行う。


 

会社概要
中日本炉工業株式会社

設立 : 昭和40年1月
代表者 : 代表取締役 後藤峰男
資本金 : 2,000万円
従業員 : 108名
事業内容 : 真空炉、電気炉、燃焼炉及び附帯機械設備、燃焼設備、制御装置の設計、製作、施工、
金属熱処理及びCVDコーティングの受託加工
所在地 :  愛知県あま市木折八畝割8番地
URL :http://www.nakanihon-ro.co.jp/
電話 :052-444-5141
ファクス:052-444-1917

このページに関するお問い合わせ

建設産業部 商工観光課

あま市七宝町沖之島深坪1番地
電話:052-441-7118 ファクス:052-441-8387
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