愛知刷毛刷子商工業協同組合

ページ番号1003814  更新日 令和2年8月19日

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あま市のスゴ技

名工の右腕・ブランド刷毛

トップイメージ


ピーク時は生産日本一に


刷毛の写真

甚目寺地区の地場産業として知られる刷毛(はけ)。
そもそもの起こりは、大正4年に山崎政三郎、つた夫妻が、大阪で技術を学び、持ち帰ったことによる。農閑期の仕事として広まったが、職人として別家開業する者も増え、高度経済成長期の昭和45年には、生産日本一を誇るまでに成長した。
「当時は、100軒以上の刷毛屋があって、町民の5人に1人が刷毛生産に関わっていたといいます。刷毛は、毛の配合でコシや使用感が変わるので、どんな毛をどんな割合でブレンドするかが職人の腕の見せ所。町民同士が切磋琢磨して、技術を守っていったんです」と、愛知刷毛刷子商工業協同組合の小関善久理事長(取材当時)。今は、34軒の事業者が国内生産量の約6割の刷毛を生産しているという。
そんな中、組合では、町を支えた産業を伝えようと、地元小学校での出前授業や体験教室など、様々な活動を行っている。

職人の技を支える名わき役


刷毛

しかし現在、国内の多くの手工業が規模を縮小しているのと同様に、刷毛産業も、後継者問題、安価な中国製品の台頭に、生産が減っているという現状がある。
「確かに景気も悪いし、厳しい世の中です。でも、手作業で丁寧に作られた刷毛だからこそ、こんな刷毛がほしい、というオーダーにも応えられますし、技術のいる職人さんの細やかな仕事を支えることができると自負しています」と小関理事長(取材当時)。
甚目寺の刷毛は、名だたる漆職人から銀座寿司店の職人、某国立大付属病院の名医まで、多くの愛好者によって支えられ、また陰のブランドとして、今も日本の名工たちの仕事を支えている。


あま市企業チャンネル


企業のココに注目


いろいろな刷毛


用途に合わせて何百種類もの刷毛が作られている。


体験授業


小学生に体験授業を行い、地元に根付いた産業を伝えている。


山崎政三郎の写真


山崎政三郎の尽力によりこの地で刷毛技術が広がった。


食用の刷毛


以前は塗装用の刷毛が多かったが、最近では調理用の刷毛も作っている。


 

会社概要
愛知刷毛刷子商工業協同組合

設立 : 昭和25年
代表者 : 理事長 吉川修司
組合員数 : 32
事業内容 : 刷毛・刷子製造
所在地 : あま市西今宿八反田6番地
電話 : 052-444-5072
ファクス : 052-443-0763

このページに関するお問い合わせ

建設産業部 商工観光課

あま市七宝町沖之島深坪1番地
電話:052-441-7118 ファクス:052-441-8387
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